empadm
EMPADM(1) EMPADM(1)
名前
empadm - DBA の管理や共有メモリ操作の支援します。
形式
empadm [option] database command |
機能説明
empadm は, DBA の為に幾つかの支援機能を提供する。
option は、-help で有効なコマンドを簡単な説明とともに表示する。
command は以下より1つを指定:
coordinfo
コーディネータ情報を表示し、現在のオンラインバックアップ状況を表
示。
coordclear [-f] [EID ...]
指定された Empress ID のコーディネータ情報を消去します 。ID は
coordinfo オプションでの出力結果より決定します。ID が指定されな
かった場合には、コーディネータから動作していない全てのクライアン
トを消去します。 -f が指定されると、プロセスが動作中であろうとコ
ーディネータ情報を消去します。このオプションを指定する場合には注
意して下さい。
dbamode [on] [-i N|-q]
複 数の DBA プロセスがデータベースにアクセスする事を許可します。
全ての非DBA プロセスはデータベースにアクセスする事を制限されます
。
秒 数 は -i オ プションにより指定します。省略値は 10 秒です。
empadm はユーザにアクセスを終了するよう要求する通知はし ま の で
、DBA はユーザに確認をとるか、アクセスの終了を待たなくてはなりま
せん。
表示間隔は、おおよそ N 秒です。empadm は毎秒非DBA プロセスをチェ
ックします。N に 0 か -q が指定された場合、empadm はユーザリスト
をプリントしません。
注意: データベースのデータディクショナリ内において何らかの変更が
あり、sys_dictionary にロックがかかっている場合には dbamode には
なれません。例えば、sys_dictionary のロックレベルが none に変 更
された場合には、dbamode は有効ではありません。
dbamode off
データベースへの DBA だけのアクセス制限を解除します。
dblocation
データベースの物理位置をフルパスで、ノード名ともに表示します。ま
た、以下の状態コードも表示します。
OK - データベースはアクセス可能
NO_SV - サーバからの応答がない間はアクセス不可
NO_DB - 物理データベースはアクセスできません。
lockbrief [table ...]
動作中のロックとプロセスを表示します。しかしロックマネジャの情報
は表示しません。
lockclear [-f] [EID ...]
指定されたプロセス ID に関するロック情報を、共有メモリまたはファ
イルより削除します。 Emrpess ID は、lockinfo オプションで表示 さ
れたものから決定して下さい。 Empress ID が指定されなかった場合に
は、全ての非動作中のロックが共有メモリまたはファイルから削除され
ます。 -f が指定された場合には、全てのロックを削除します。このオ
プションを指定する場合には注意して下さい。
lockinfo [table ...]
ロック情報を表示します。テーブルにどのようなロックがかかっている
か、ロックマネジャは、共有メモリ内かファイルにあるかを表示します
。動作中のロックについて詳細に表示されます。
lockmanagers [table]
ロックマネジャの情報を、全ての動作中のロックのリストとともに表示
されます。動作中のプロセスは表示されません。
lockremove
データディクショナリ内のロックファイルとともにロックを消去する。
lockrststats
このコマンドは、ロック統計をリセットします。新しいロック統計は、
こ の時点より集計されます。これはデータベースの tabzero ファイル
内に MSDBLOCKSTATS 変数がセットされた場合に意味をもちます。
locksactive [table ...]
動作中のロックを簡略表示します。情報にはロックマネジャと動作中の
プロセスは含まれません。
lockstats [table ...]
ロックマネジャについて詳細に報告します。DBA はこの情報をもとにロ
ックマネジャのパフォーマンスを決定します。統計の収集は省略値によ
り 変ります。統計をとるにはデータベースの tabzero_ファイル内の変
数 MSDBLOCKSTATS に何か値をセットします。
maxprocs [-f]
データベースに同時にアクセスできるプロセス数の最大値を変更します
。 maxprocs コマンドが実行されている間は、以前の最大値が適用され
ます。このコマンドは、データベースディレクトリ下の _lock ディ レ
クトリ内にあるロックファイルを削除します。存在していたら共有メモ
リパーテイションを削除し再作成します。またデータベースのコーディ
ネータファイルも削除し再作成します。
最 大 値 が 指 定 さ れ な か っ た 場 合には、変数 MSDBMAXPROCS
($MSPATH/custom/initfile 内か環境変数にてセット)で指定されてい
る値か、ライセンスキーで設定されている値をセットします。
このコマンドは動作中のプロセスが無い時でないと実行できません。も
しも、動作中のプロセスがある場合に実行すると、エラーメッセージを
出 力し終了します。-f (強制実行)オプションを指定した場合、警告
メッセージを出力しますが処理は実行されます。このオプションを指定
する場合には注意して下さい。
maxprocs licence [-f]
データベースに同時にアクセスできるプロセス数の最大値を変更します
。最大値はライセンスで許されている範囲内でセットされます。
このコマンドは動作中のプロセスが無い時でないと実行できません。も
しも、動作中のプロセスがある場合に実行すると、エラーメッセージを
出力し終了します。-f (強制実行)オプションを指定した場合、警 告
メッセージを出力しますが処理は実行されます。このオプションを指定
する場合には注意して下さい。
maxprocs license [-f]
データベースに同時にアクセスできるプロセス数の最大値を変更します
。最大値はライセンスで許されている範囲内でセットされます。
このコマンドは動作中のプロセスが無い時でないと実行できません。も
しも、動作中のプロセスがある場合に実行すると、エラーメッセージを
出 力し終了します。-f (強制実行)オプションを指定した場合、警告
メッセージを出力しますが処理は実行されます。このオプションを指定
する場合には注意して下さい。
maxprocs N [-f]
データベースに同時にアクセスできるプロセス数の最大値を変更します
。 N には、ライセンスキーで許されている数値以下で指定して下さ い
。この数値がデータベースに同時にアクセスできるプロセス数となりま
す。その他の数値が指定された場合には、エラーメッセージを出力し終
了します。
このコマンドは動作中のプロセスが無い時でないと実行できません。も
しも、動作中のプロセスがある場合に実行すると、エラーメッセージを
出 力し終了します。-f (強制実行)オプションを指定した場合、警告
メッセージを出力しますが処理は実行されます。このオプションを指定
する場合には注意して下さい。
maxprocs keep [-f]
データベースに同時にアクセスできるプロセス数の最大値を変更します
。プロセス数の最大値は、データベースの tabzero ファイル内にあ る
MSDBMAXPROCS の値とともに変更されます。
params filename table
共有メモリのパーティッションにデータベース・ファイルを割り付けま
す。パラメータファイルは empshm params で作成されたファイルで す
。このコマンドはテーブルに対するパラメータファイルを生成します。
ですから Empress は共有メモリを通して正しくテーブルをアクセス し
たりロックしたりできます。
recompile [table ...]
データディクショナリ情報を再コンパイルする事により、コンパイルエ
ントリを初期化します。table が指定された場合には、該当テーブルの
エントリのみ処理します。
recompile_all
データベースに存在するテーブルに関する sys_dictionary の各レコー
ドを再構築する。
shmclear
データベースが使用する共有メモリをクリアする。このオプションは変
数 MSSHMPROTECTION が設定されているパーティッションは対象外とし
ます。
shmcreate
共有メモリセグメントを作成します。共有メモリセグメントは tabzero
ファイルに記述されている情報に従って作成されます。
tabzero ファイルには(empshm partitions で作成された)パーティッ
ションファイル記述が追加記述されています。このパーティッションに
は共有メモリに割り当てられるグローバル・バッファ、マップファイル
、ロックマネージャが記述されます。
shminfo
共有メモリ内のパーティッションのキー構成の詳細と、I/Oに関する
パーセント情報読み取りヒット率、読み込み率情報を報告します。
shmrefresh
共 有 メ モ リ セ グメントを再作成します。共有メモリセグメントは
、tabzero ファイル内の設定に基づき作成されます。
shmremove
データベースで定義された共有メモリセグメントを消去します。共有メ
モリはその定義を変更し再生成される前に消去させなければなりません
。このコマンド実行後は共有メモリ情報を tabzero から削除しない と
データベースはアクセスできません。このオプションは Empress 変数
MSSHMPROTECTION が設定されたパーティッションを含むセグメントは
消去しません。
shmrmall
データベースで定義された共有メモリの全てのセグメントを消去します
。このオプションは 変数 MSSHMPROTECTION が設定されているセグメン
トも消去します。
shmrsstats
本オプションはマップファイルとグローバル・バッファの統計情報をリ
セットします。新しい統計値は本コマンドが実行された時から計測され
ます。
shmstats
基本的な共有メモリ内のパーティッション構成情報や簡単な統計情報を
報告します。
shmzap
データベースに定義されている全ての共有メモリ情報を消滅させる。本
オプションは params オプションで登録されたパーティッション割付情
報 の消去、 MSSHMPROTECTION が設定されているものも含めた共有メモ
リセグメントの消去、 tabzero に記述された共有メモリ・セグメン ト
情報の消去を行います。
singlemode [-i N | -q] ["shell_command"]
デ ータベースへのアクセスを1つの DBA にだけ制限します。このコマ
ンドは全てのプロセスがデータベースアクセスを終了するまで待たされ
ます。その間現在のアクセスしているユーザ名が表示されます。秒数は
、-i オプションで指定できます。省略した場合は 10 秒ろなります 。
こ の コマンドは、ユーザにアクセスを中止するように警告しないので
、DBA は口頭で確認するか、アクセスが無くなるまで待たなくてはなり
ません。
表示間隔もまた N 秒です。empadm は毎秒アクセスを調査しています。
N に 0 または -q が指定された場合には、ユーザリストは出力しま せ
ん。
vsize table ... [-NNN]
現 在設定されている MSVALIDATESIZE に従って table を変換します。
もし、この変数が設定されていない場合、$MSPATH/custom/initfile で
設定されている値が使われます。個別に MSVALIDATESIZE を設定したい
場合は、コマンド実行時に -NNN オプションを指定します。
vsize_all [-NNN]
現在設定されている MSVALIDATESIZE に従ってデータベースを変換しま
す 。 もし、この変数が設定されていない場合、$MSPATH/custom/init-
file で設定されている値が使われます。個別に MSVALIDATESIZE を 設
定したい場合は、コマンド実行時に -NNN オプションを指定します。
関連項目
empshm(1)
Empress: Database Administrator's Guide
履歴
著作: Empress Software Inc.全資料は著作権保護されており、認可制になって
います。認可されていないCPUでの使用は禁止されています。
Empress Software Version 8 EMPADM(1)